【値段は?寿命は?】ペットに人気のインコ・オウム・フィンチ(文鳥)をサイズ別に23種紹介

当ページのリンクには広告が含まれています。

ペットで飼える鳥ってどんな種類がいるんだ?

ペット初心者の人が「鳥を飼おう」と思ったとき、どんな種類がいるのか分かりませんよね。
この記事ではペットとして飼われる代表的な鳥類23種の紹介だけでなく、インコとオウムの違いなど初心者向けに解説します。

ペット初心者が知りたい「鳥類の平均寿命」や「参考価格」も紹介します。もしあなたが鳥を飼おうと思っているなら、ぜひ参考にしてください。

鳥はかなり長生きする種類もいるから、自分の今の年齢も含めて考えよう!

目次

【ざっくり解説】インコ・オウム・フィンチ(文鳥)の違い

ペットで飼われる鳥にはどんな種類があるか知っていますか?
ここでは「インコ」「オウム」「フィンチ」について解説します。

ざっくり覚えるなら「冠羽があればオウム」くらいの感覚で良いかも。

インコとオウムの違い

インコとオウムの違いを見分ける方法として、生物分類学としての考え方と、世間一般的な見分け方の2つがあります。

生物分類学の主な階級は「界(かい)」「門(もん)」「綱(こう)」「目(もく)」「科(か)」「属(ぞく)」「種(しゅ)」の順。

インコとオウムを生物分類学に当てはめると「動物界」「脊索動物門」「鳥綱(鳥類)」「オウム目」になります。
つまりインコもオウムも「オウム目」以下から分類されていて、インコは「オウム目インコ科」、オウムは「オウム目オウム科」のようになります。

生物分類のほかに形態学(解剖学)の上では「胆嚢の有無」「頸動脈の配置」「頭蓋骨の相違」など、インコとオウムはいろいろな相違点もあります。

この辺りは難しいから「ふーん」って聞き流しOKだな。

一方で世間一般的な見分け方のポイントは3つあります。

  • 鳥の色
  • 鳥の大きさ
  • 冠羽(かんう)の有無

ただし、どのポイントも例外はあるよ。

見分け方①:オウムは単色、インコはカラフル

一般的にインコは赤青黄緑などカラフルな体をしています。逆にオウムは白黒など単色の傾向があります。

見分け方②:小さければインコ、大きければオウム

インコは体が小さく、オウムは体が大きい傾向にあります。

見分け方③:冠羽(かんう)が有ればオウム、無ければインコ

最も有名な見分け方は冠羽の有無です。

冠羽(かんう)とは、鳥の頭部に生えている周囲より長く伸びた羽根のこと。羽冠(うかん)や冠毛(かんもう)とも言われる。

一般的に冠羽がある鳥はオウム、ない鳥はインコと言われます。

例外:名前はインコでも分類はオウムの鳥もいる

インコとオウムの3つの見分け方には例外がたくさんあります。

例えばルリコンゴウインコは、体長70cm以上、体重は1kgを超える大きな鳥ですが「オウム目インコ科」に分類されます。

オカメインコやモモイロインコは、名前に「インコ」と付いてます。体の色はカラフルのため、オウムの特徴である単色には当てはまりません。
しかし「冠羽」が有り、分類学でも「オウム目オウム科」になります。

一方でヨウムは、体は単色で寿命も長いことから一般的にオウムと思われがちですが「冠羽」はありません。
分類上も「オウム目インコ科」となり、インコとなります。

世間で言われてるインコとオウムの見分け方も、あくまで参考程度ってことだな。

次は「フィンチ」について解説するね。

フィンチってなに?

フィンチとは、スズメ目の小型の鳥類を指す英語の「finch」に由来します。
2つの主な特徴として「アトリ科・カエデチョウ科などに分類される小鳥」「くちばしが円錐(えんすい)形状に進化している」など挙げられます。

ちなみに。スズメ目って他にどんな種類がいるんだ?

スズメ目には、主に以下のような科が続きます。

  • スズメ科
  • カラス科
  • シジュウカラ科
  • ヒタキ科
  • ツバメ科
  • ウグイス科
  • ヒヨドリ科
  • ムクドリ科
  • メジロ科
  • ホオジロ科
  • アトリ科
  • セキレイ科
  • レンジャク科
  • ミソサザイ科
  • ゴジュウカラ科
  • キバシリ科
  • ヒバリ科
  • ツリスガラ科
  • エナガ科
  • ムシクイ科
  • センニョムシクイ科
  • オオルリ科
  • カササギヒタキ科
  • ハタオリドリ科
  • カエデチョウ科 ※文鳥はココ!
  • テンニンチョウ科

いまの鳥類約10,400種のうち、約6,200種がスズメ目になるんだって!

ペット初心者には小鳥がおすすめ

今までペットを飼ったことがない初心者なら、フィンチ類や小型インコはおすすめです。
犬猫・アクア生物・他の小動物を飼うことに対して、小鳥をおすすめする理由を3つ紹介します。

  • 飼育スペースに場所を取られない
  • 屋外の散歩に連れて行く必要はない
  • 飼育費用は相対的に安い

ペット初心者でも飼育のハードルは低そうだな!

飼育スペースに場所を取られない

文鳥やセキセイインコなどの小鳥サイズなら、限られたスペースでも飼育できます。
一人暮らしの6~8畳ワンルームでも小鳥用の棚ひとつ置けるなら「飼育ケージ」「エサのストック」「お世話グッズ」など、ペット用品全てが収まります。

屋外の散歩に連れて行く必要はない

小鳥なら犬のように散歩につれていく必要はありません。
体長20cm程度の大きさのため、室内放鳥でも十分に運動になります。

放鳥とは、鳥を飼育ケージから出して屋内で自由にしてあげること。ただし、屋外に逃がす意味ではないので注意。

飼育費用は相対的に安い

犬猫と比べると小鳥の飼育費用は安価です。例えば犬の一ヶ月の食費は、小型犬で月約6,100円ほどに対して、文鳥のエサ代は月600~700円程度です。

生涯総額を比較しても、飼育費用は小鳥のほうが安いことはペット初心者へのおすすめポイントと言えるでしょう。

ただし、寿命や費用は絶対ではありません。鳥類に限らず犬猫や生物全般において、飼育初期に疾患が見つかり治療に数十万円かけても短命で終わるケースもあります。

紹介した他にも3つメリットがあるよ。さらに鳥ならではのデメリットは別記事で解説してるからぜひ読んでね。

あわせて読みたい

徹底リサーチ!インコ・オウム・フィンチをサイズ別に紹介

ペットとして人気の高いインコ・オウム・フィンチをサイズ別に紹介します。

紹介する前に4つの注意点があります。

「小型」「中型」「大型」に明確な定義はない

「小型」「中型」など、インコは大きさで分類されていますが、明確な定義はありません。参考資料「はじめてのインコ飼い方・育て方」の分け方を参考にしています。

オカメインコは小型か中型か、判断が分かれるところだよね。

体長、体重、寿命などは個体差で大きく異なる

生体の寿命は遺伝・育雛・飼育環境で大きく変わります。あくまで目安であることを前提条件として念押ししておきます。
健康管理のための体重について、詳しくは信頼できる獣医師に相談してください。

販売価格を比較することが目的ではない

競合比較して「A店よりB店が安い」「値引き交渉しよう」など、値段で飼う飼わないを判断するのは個人的におすすめしません。
経済的な不安で悩むなら、先にお金を貯めることが優先です。

購入時に別途検査費用などかかる場合がある

ペットは購入時に疾患や感染症などを調べるため、生体価格とは別に検査費用がかかる場合があります。

鳥はオスメスの判別が難しいから、検査で性別鑑定をしてから販売してるお店もあるよ。

販売価格は大手量販店をリサーチして参考の上、掲載してます。ただし2024年11月中旬のネット掲載価格です。
リサーチした価格はあくまで参考価格のため、予めご了承ください。

大阪で小鳥を飼うなら、販売してるお店を一覧にまとめた記事もあるぜ。

フィンチ

目安体重平均寿命
文鳥(ブンチョウ)23~28g7~10年
コキンチョウ10~15g5~6年
キンカチョウ10~15g5~7年
ジュウシマツ12~18g8年ほど
カナリア12~30g10年ほど

このサイトではペット初心者が鳥を飼うなら「文鳥」をおすすめしているよ!

あわせて読みたい

文鳥(ブンチョウ)

分類スズメ目カエデチョウ科ブンチョウ属
原産地インドネシア(ジャワ島、バリ島)
体長17cmほど
目安体重23~28g
平均寿命7~10年
参考価格4,280~12,800円

コキンチョウ(胡錦鳥)

分類スズメ目カエデチョウ科
原産地オーストラリア
体長12~14cmほど
目安体重10~15g
平均寿命5~6年
参考価格13,800~22,800円

キンカチョウ(錦花鳥・錦華鳥)

分類スズメ目カエデチョウ科
原産地オーストラリア
体長10cmほど
目安体重10~15g
平均寿命5~7年
参考価格3,980~19,800円

ジュウシマツ(十姉妹)

分類スズメ目カエデチョウ科
原産地愛玩用にヒトの手によって作り出された家禽で、野生種は存在しない。
体長12cmほど
目安体重12~18g
平均寿命8年ほど
参考価格4,280~5,980円

カナリア(金糸雀・金絲雀)

分類スズメ目アトリ科
原産地アゾレス諸島、カナリア諸島、およびマデイラ諸島。
体長12cmほど
目安体重12~30g
平均寿命10年ほど
参考価格17,800円ほど

小型インコ

目安体重平均寿命
セキセイインコ30~45g8~12年
マメルリハ(インコ)28~32g10~13年
アキクサインコ40~50g8~12年
サザナミインコ45~55g10~13年
ボタンインコ45~50g10~13年
コザクラインコ50~55g10~13年
オカメインコ85~110g13~18年

小型インコの中では「セキセイインコ」が圧倒的に人気!その魅力は別記事で解説してるよ。

あわせて読みたい

セキセイインコ

分類インコ目インコ科セキセイインコ属
原産地オーストラリア
体長18~23cmほど
目安体重30~45g
平均寿命8~12年
参考価格3,980~9,980円ほど

マメルリハ(インコ)

分類インコ目インコ科ルリハインコ属
原産地エクアドル、ペルー。
体長13cmほど
目安体重28~32g
平均寿命10~13年
参考価格19,800~39,800円ほど

アキクサインコ

分類オウム目インコ科キキョウインコ属
原産地オーストラリア
体長19cmほど
目安体重40~50g
平均寿命8~12年
参考価格29,800~72,800円ほど

サザナミインコ

分類オウム目インコ科サザナミインコ属
原産地中米~南米。
体長16cmほど
目安体重45~55g
平均寿命10~13年
参考価格45,800~69,800円ほど

ボタンインコ

分類オウム目インコ科ボタンインコ属
原産地アフリカ
体長13~14cmほど
目安体重45~50g
平均寿命10~13年
参考価格12,800~29,800円ほど

コザクラインコ

分類オウム目インコ科ボタンインコ属
原産地アフリカ
体長15cmほど
目安体重50~55g
平均寿命10~13年
参考価格9,980~32,800円ほど

オカメインコ

分類オウム目オウム科オカメインコ属
原産地オーストラリア
体長30~35cmほど
目安体重85~110g
平均寿命13~18年
参考価格29,800~49,800円ほど

中型インコ

目安体重平均寿命
ウロコインコ類65~75g13~18年ほど
シモフリインコ90~120g15年ほど
コガネメキシコインコ105~125g15年ほど
オキナインコ100~125g15~20年
シロハラインコ類115~135g25年ほど
アケボノインコ234~295g25年ほど

中型インコ以上になると、生体価格は犬猫並み!しっかり事前準備を確認してからお迎えしよう!

ウロコインコ類

分類オウム目インコ科ウロコメキシコインコ属
原産地南米、ペルー、ブラジルなど。
体長22~26cmほど
目安体重65~75g
平均寿命13~18年ほど
参考価格59,800~248,000円ほど

【主なウロコインコの種類】

  • ホオミドリアカオウロコインコ
  • ワキコガネイロウロコインコ
  • バライロビタイウロコインコ
  • アオシンジュウロコインコ
  • アカハラウロコインコ
  • イワウロコインコ

など。

シモフリインコ

分類オウム目インコ科クサビオインコ属
原産地コロンビアなど。
体長25~30cmほど
目安体重90~120g
平均寿命15年ほど
参考価格128,000~168,000円ほど

コガネメキシコインコ

分類オウム目インコ科クサビオインコ属
原産地ブラジル
体長30cmほど
目安体重105~125g
平均寿命15年ほど
参考価格128,000~158,000円ほど

オキナインコ

分類オウム目インコ科オキナインコ属
原産地アルゼンチン、ボリビアなど。
体長29cmほど
目安体重100~125g
平均寿命15~20年
参考価格228,000~248,000円ほど

シロハラインコ類

分類オウム目インコ科シロハラインコ属
原産地ブラジル
体長23cmほど
目安体重115~135g
平均寿命25年ほど
参考価格348,000~528,000円ほど

【主なシロハラインコの種類】

  • ズグロシロハラインコ
  • キモモシロハラインコ

など。

日本で「シロハラインコ」の呼び名で流通しているほとんどはキモモシロハラインコ。

アケボノインコ

分類オウム目インコ科アケボノインコ属
原産地ブラジル、ペルーなど。
体長28cmほど
目安体重234~295g
平均寿命25年ほど
参考価格358,000~398,000円ほど

大型インコ

目安体重平均寿命
モモイロインコ300~350g40年ほど
ヨウム380~460g50年ほど
タイハクオウム530~750g40年ほど
キバタン880gほど40~50年
ルリコンゴウインコ900~1,300g50年ほど

大型インコは飼い主以上に長生きする可能性があるから、お迎えは慎重に考えよう!

モモイロインコ

分類オウム目オウム科モモイロインコ属
原産地オーストラリア
体長35cmほど
目安体重300~350g
平均寿命40年ほど
参考価格798,000~998,000円ほど

ヨウム

分類オウム目インコ科ヨウム属
原産地アフリカ、ギニア。
体長33cmほど
目安体重380~460g
平均寿命50年ほど
参考価格898,000~798,000円ほど

タイハクオウム

分類インコ科オウム属
原産地インドネシア
体長46cmほど
目安体重530~750g
平均寿命40年ほど
参考価格980,000~1,280,000円ほど

キバタン

分類オウム目オウム科オウム属
原産地オーストラリア
体長50cmほど
目安体重880gほど
平均寿命40~50年
参考価格928,000~1,280,000円ほど

ルリコンゴウインコ

分類インコ科コンゴウインコ属
原産地パナマ、南米。
体長86cmほど
目安体重900~1,300g
平均寿命50年ほど
参考価格898,000円ほど

【まとめ】ペットに鳥を飼うならサイズと寿命は確認しておこう!

インコ・オウム・フィンチの違いや、ペットで人気の鳥を23種紹介しました。

大型の鳥は犬猫以上に長生きすることにびっくりしたぞ!

ペット初心者が鳥を飼うとき、押さえておきたいポイントは次の3つ。

  • 飼育費用が経済的負担にならないか
  • 飼育に適した住環境は用意できるのか
  • 飼い主以上に長生きする可能性はないか

あなたがペットでどんな鳥を飼おうか悩んでるなら、初心者には文鳥やセキセイインコなど小型の鳥がおすすめです。
ですがもし中型~大型インコをお迎えしたいなら、適切なアドバイスをしてくれるところから飼いましょう。

具体的なお迎え先の候補は別記事で解説してるので、ぜひ参考にしてください。

大阪で鳥を販売してるペットショップを探してるなら一覧記事もあるから、ぜひ見ていってね。

目次