ペット初心者でも鳥は飼いやすいって聞いたけど本当か?
ペットを飼いたいと思ったとき、真っ先に思い浮かぶのは犬猫ですよね。でも「お世話が大変そう」「お金が掛かりそう」と足踏みしてしまいませんか?
もしあなたが「初心者でもお世話しやすいペットを飼いたい」「一緒に遊べて懐いてくれるコが良い」と考えているなら、文鳥やセキセイインコなどの小鳥もおすすめです。
- 小鳥を飼うメリット6選
- 小鳥を飼うデメリット10選
この記事を読めばペットに小鳥を選ぶ魅力や苦労する点が分かるだけでなく、デメリットへの対策も解説しているのでぜひ最後まで読んでください。
どんなペットを飼おうか悩んでる人が「小鳥良いかも」って思ってくれると嬉しいな!
初心者も飼いやすい!ペットに小鳥を選ぶメリット6選
ペットを飼ったことがない初心者が小鳥を選ぶメリットは6つあります。
- 鳴き声が小さい
- 糞尿の臭いがあまりない
- 住まいへの損傷は少ない
- 飼育スペースに場所を取られない
- 屋外の散歩に連れて行く必要はない
- 飼育費用は相対的に安い
今回紹介するメリットの前提条件として「小鳥以外を批判する意図はないこと」「小鳥とは、文鳥やセキセイインコなどを指していること」とします。
犬猫を比較対象にしてるけど、個人的な意見で相対的に比べているだけだから。誤解しないでね。
鳴き声が小さい
小鳥は犬猫に比べて鳴き声が小さい傾向にあります。
犬猫とセキセイインコの鳴き声の大きさを数値化すると以下のようになります。
犬 | 90デシベル以上 |
---|---|
猫 | 約75デシベル |
セキセイインコ | 約65〜70デシベル |
この表から分かるとおり犬猫に比べてセキセイインコの鳴き声は小さいです。特に犬の90デシベルとはカラオケ店内と同程度の音量と言われています。
文鳥の鳴き声はさらに小さいため、音トラブルの観点から小鳥はおすすめと言えるでしょう。
セキセイインコよりさらに鳴き声が小さいことを考えると、文鳥は特におすすめ!
糞尿の臭いがあまりない
小鳥の糞尿はそこまで臭くありません。排泄回数は多いですが、個体そのものが小さくエサは植物性由来が主体になります。
日常生活にストレスを感じるほど臭いとは言えないでしょう。
一方で犬猫は肉食性で食事量が多く、高タンパクのものを与えるため糞尿の臭い対策は必須です。
近隣住民との異臭トラブルの観点からも小鳥はおすすめです。
とはいえ多頭飼いをするとフンの量に比例して臭いもキツくなるから注意は必要だね。
住宅への損傷は少ない
小鳥が建物に与える損傷は限定的です。
犬猫は生体が大きく力も強いため、爪による床・壁・建具・住宅設備への影響は大きいと言えます。特に猫の爪研ぎには配慮しなければいけません。
賃貸住まいだと退去時の原状回復費用に大きな差が出そうだな!
物件に与える損傷の度合いにもよりますが、犬猫を飼っている場合の修繕費用は10~40万円程度を見込む必要があります。
小鳥なら生体が小さいため傷つける度合いが小さいため、住宅選びをする上でも大きなメリットと言えるでしょう。
ただしインコ類は例外!くちばしの形状からいろいろな持ち物がボロボロになるデメリットは知っておこう。
飼育スペースに場所を取られない
例えば一人暮らしのワンルームで居住空間が狭いと、ペットを飼うスペースがありませんよね。
犬猫やウサギは生体が大きいため、相応のケージとトイレを置けるスペースを用意したうえで、別途お世話グッズを保管しなければいけません。
ですが文鳥やセキセイインコなど小鳥なら、収納ラックひとつに飼育ケージも含めたペット用品が全て片付けられます。
飼育ケージの大きさってどれくらいなんだ?
【体長30cm程度の場合】
横幅60cm×奥行き45cm×高さ45cm以上
※猫のケージは90cm以上にして棚の設置が推奨される。
別途トイレスペースも必要。
別途お世話グッズの保管スペースが必要。
上記ケージの大きさはあくまで目安ですが、限られた居住空間でもペットをお迎えできるのは小鳥を選ぶメリットと言えるでしょう。
我が家の文鳥が暮らしてるケージのレイアウトを紹介してるから、よければ参考にしてね。
屋外の散歩に連れて行く必要はない
犬を飼う場合、運動不足やストレス解消のため屋外への散歩は必須です。
ですが小鳥は室内飼いで原則屋外に連れて行かないため散歩の必要はありません。
毎日の散歩で時間的・体力的に負担がかからないのは小鳥をペットに選ぶメリットのひとつです。
鳥はずっとケージの中で飼い続けるのか?
観賞用として小鳥を飼うなら基本的にはケージから出さないほうが良いです(逃げてしまうため)
ですが「文鳥を手乗りにしたい」「セキセイインコと遊びたい」など、懐いてほしいなら毎日ケージからだして放鳥してあげてください。
「一緒に外で走り回りたい」と考えているなら犬を選ぶことをおすすめします。
ですが「散歩は大変そう」「毎日朝夕に散歩する時間はない」と思うなら、あなたとペットが不幸にならないためにも犬は選ばないでください。
一人暮らしのワンルームの広さでも室内散歩(放鳥)で十分な運動になる小鳥は、ペット初心者のメリットと言えるでしょう。
「小鳥のお世話ってなにするの?」って人は、我が家の文鳥ルーティーンを解説してるから参考にしてね。
飼育費用は相対的に安い
小鳥の飼育費用は犬猫に比べて相対的に安価です。
例えば犬猫と小鳥を飼うときの初期費用を比較してみましょう。
犬猫 | 小鳥 | |
---|---|---|
生体価格 (生後8週齢ほど) | トイ・プードル アメリカンショートヘアー | セキセイインコ |
18万円~20万円ほど | 3,000円~12,000円ほど | |
お世話グッズ | 1~1.5万円ほど | 1~1.5万円ほど |
エサ1~2袋 (およそ1ヶ月分) | 5,000~10,000円ほど (食事量は1日110g換算) | 1,000~3,000円ほど ※ただし1袋で2~3ヶ月分入っている |
検診費用 | 1~2万円ほど | 1~2万円ほど |
避妊・去勢手術 | 3~8万円ほど | できない |
お世話グッズと検診の初期費用に差はありませんが、生体価格とエサ代には開きがあります。
エサ代は飼い続ける限り必要だから、総額かなりの差が出るな!
経済的な負担の面から考えても、初心者がペットに小鳥を選ぶメリットは大きいと言えるでしょう。
ただし検診など治療費が安いわけじゃない。これは次のデメリットのトピックで解説するよ。
知らない初心者は要注意!ペットに小鳥を飼う10個のデメリット
次は小鳥を選ぶデメリットを10個紹介します。
- 長生きする
- どこでもフンをする
- 噛まれると痛い
- 鳴き声が気になる
- 温度管理に気を遣う
- 体調不良の発見が難しい
- 使ってはいけない日用品や家電がある
- 鳥を任せられる病院・ペットホテルが少ない
- 治療費が安いわけではない
- 懐くとは限らない
小鳥は体が小さいため「全ての負担も比例して小さい」と考えてるなら大きな勘違いです。
犬猫やペット全般に共通するデメリットも含まれますが、特に小鳥ならではの苦労や難点は飼う前にしっかり押さえておきましょう。
もちろんデメリットへの対策も解説するから安心してね!
長生きする
小鳥は初心者が考えるより長生きします。
ペットと長く過ごせることはメリットでもありますが、寿命が長いペットを飼う際は次の3つに注意しなければいけません。
- お世話での拘束が長期になる
- 飼育費用の総額が高くなる
- 飼い主が看取れなくなる
鳥の寿命が長いほどペット自身の老齢期間も長くなるため、病院代が膨らむことや介護期間が長引くことは覚悟しなければいけません。
鳥の種類によっては犬猫以上に長生きする
犬猫の平均寿命は10~15年ですが、文鳥やセキセインコの平均寿命は一般的に7~10年と言われています。犬猫と小鳥の体重差は100倍以上変わりますが、寿命に大きな開きはありません。
鳥は種類によっては中型インコで10~20年、大型インコは40~60年と長生きします。
「ペットをお迎えする前に初心者が確認するべきこと」でも解説しましたが、飼い主の余命より平均寿命の長いペットを飼うのは終生飼養の観点からもおすすめしません。
対策:初心者は文鳥・セキセイインコがおすすめ
小鳥の平均寿命である7~10年とは、小学生くらいの子供が「命の儚さや尊さ」「命を預かる責任感」など学ぶ機会に適した年月です。
また、60代で退職をしたあとペットを飼うとき、飼い主が健康のうちにお世話をできる最後の年月とも言えるでしょう。
ペット初心者には文鳥やセキセイインコなど小型の鳥がおすすめです。
ほかの小型インコや中型以上のインコを飼いたいなら、平均寿命は把握しておこうね。
どこでもフンをする
鳥はいつでもどこでもフンをします。
また、頻度も非常に多く1時間に数回のペースでフンをするため、放鳥中は常に掃除しなければいけません。
トイレのしつけはできないのか?
残念ながら鳥にトイレトレーニングは無理です。
糞尿の臭いがマシというメリットはありますが、しつけができないことはデメリットと言えるでしょう。
鳥にトイレトレーニングは無理
鳥は飛ぶために体を軽くしておく構造になっているため、常にフンをする習性です。
もし、しつけできたとしてもその鳥は決められた場所以外での排泄を我慢することになります。
体の構造に反して排泄しないままでは健康被害にも繋がるため、トイレのしつけはおすすめできません。
対策:掃除しやすい環境にすること
「どこでもフンをすること」への対策は次の2つしかありません。
- 掃除しやすい環境にしておく
- ペットを飼わない
「ペット飼育に向いていない人の特徴」でも解説しましたが、きれい好きで神経質な人にペットは向いていません。どんな生物を飼っても糞尿の処理は必須です。
糞尿の処理をしたくないならペットは飼わないほうが懸命でしょう。
ただし、糞尿の処理など掃除をラクにする方法ならあります。おすすめの掃除道具などは別記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
今の時代お掃除ロボットは超便利!床の掃除時間ナシになれば毎日ゆとりが生まれるよね。
噛まれると痛い
鳥に噛まれると痛いです。
犬に噛まれるよりはマシだろ?
犬に噛まれることに比べれば痛みはマシですが、小鳥だからとバカにできません。小さな体からは想像できない力で噛んでくるため注意が必要です。
インコに本気で噛まれると流血する
特にインコは本能的に物を噛む習性があります。くちばしは樹の実を砕けるように発達しているため、本気で噛まれると流血することは普通にあります。
また、小さな突起にもしがみつけるため、壁や建具はかじられてボロボロになることは覚悟してください。
「噛まれたくない」と考えるなら鳥は飼わないほうが懸命でしょう。
コンゴウインコなど大型になると噛む力は数十kgにも達することがあるんだって!
対策:信頼関係を築いて甘噛みは受け入れる
人間が怖がって手を差し出すと威嚇してくるので、飼い主でない人は手を出さないでください。
また、噛まれたときに反応することで「飼い主が喜んだ」と鳥は学習して、さらに噛んでくることもあります。
かまってほしいなど「甘噛み」は受け入れて、飼い主は噛まれてもノーリアクションでいることが大切です。
ただし次のようなケースでは本気で噛みつかれる可能性があるため注意してください。
- 慣れてない人が手を出したとき
- 鳥が突発的に驚いたとき
- 過去に怖い体験をして威嚇するとき
- 発情期や換羽期でイライラしてるとき
- 産卵期~育雛期で警戒心が強いとき
噛まないようにすることはできませんが、飼い主に懐いていれば(上記のようなとき以外は)本気で噛まれることはありません。
ペットとの触れ合いと思って優しく受け入れましょう。
「少しでも痛みはマシなほうが良い」と思うなら、文鳥などのフィンチ類を検討してみよう。
鳴き声が気になる
メリットで「鳴き声が小さい」と紹介しましたが、あくまで犬猫と比べて相対的に鳴き声が小さいだけです。決して静かなわけではありません。
犬 | 90デシベル以上 |
---|---|
猫 | 約75デシベル |
セキセイインコ | 約65〜70デシベル |
掃除機 | 53〜66デシベル |
---|---|
電動工具 | 80〜97デシベル |
電車が通るガード下 | 100デシベル以上 |
セキセイインコの鳴き声は掃除機の音量と同じレベルなのか!
呼び鳴き・さえずりで常に鳴くこともある
鳥は「さえずり」と言って歌をうたいます。オスは生後3~4ヶ月頃からさえずりの練習を始めて、基本的に生涯鳴き続けると覚悟してください。
懐いてくれると「呼び鳴き」といって、大きな声で飼い主を呼びます。鳥の視界に入った、足音が聞こえた、気配を感じれば見えなくて鳴き続けます。
飼い主自身が「鳥が鳴き続けるのは耐えれそうにない」と感じるなら、鳴かない小動物やアクア生物をペットに選ぶほうがいいでしょう。
対策:騒音トラブルに配慮して防音対策をする
「鳴かないペットを選ぶ」以外の鳴き声への対策は次の2つです。
- 小さな生体を選ぶ
- 防音対策を行う
基本的に体は小さいほうが鳴き声も小さいです。セキセイインコより文鳥のほうが音量は小さいです。
逆に中型インコ以上になるとケージの他に別途「防音ケース」「防音室」など対策は必須と考えてください。
賃貸住まいの人は近隣住民と騒音トラブルに繋がらないように配慮しましょう。
鳥同士が呼び鳴きし合うから、多頭飼いにも注意しよう!
温度管理に気を遣う
鳥は温度管理に非常に気を遣います。なぜなら寒さによって落鳥する原因に繋がるからです。
鳥の過ごす空間(特にケージ内)が20~22度を下回ると体調不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
人間が肌寒いと感じたときには、鳥は凍えてるってことだな!
ペットに鳥を飼うとき温度管理が重要な理由
温度管理が重要な理由は主に次の2つです。
- 鳥は平熱が高い
- 高温地域の生物であるため
例えば文鳥の活動時の体温は41.2~43.8度、休息時でも38.5度ほどあります。犬猫の平熱以上に体温は高く、温度管理に特に気を遣う理由のひとつです。
さらにペットとして飼われる鳥の多くが赤道付近から南半球にかけた温暖な地域が生息地のため、寒い地域に適した進化はしていません。
日本の四季は寒暖差が激しいから、鳥には厳しい気候ってことだね。
対策:生息地に近い温熱環境を維持する
どんな鳥を飼うかによって適した温度と湿度は微妙に異なりますが、健康な若鳥なら温度23~30度、湿度50~60%を目安に維持してください。
保温方法について詳しくは別記事で解説しますが、冬場は保温ヒーターや保温ケースなどでしっかり温度管理しましょう。
小鳥に限らずペットは全般的に温度管理に気を遣うため、初心者は十分に注意しましょう。
気をつけるのは「室温」だけじゃない。油断するとペットも飼い主も危ないよ!
体調不良の発見が難しい
鳥は体調不良の発見が難しいペットです。
飼い主が「調子悪い?」と異変に気づいたときには重症化している可能性があり、場合によってはすでに治療が困難になっているかもしれません。
自然界で小鳥は被食者側になる
体調不良が分かりにくい理由は、小鳥自身が体調不良を隠すからです。
自然界では弱っている素振りを見せた個体から被食者(捕食者に襲われる側)になるため、本能に刻まれているのかもしれません。
ペットとして飼われている鳥は「エサを食べる素振りをする」「ケガや病気でも立ちふるまいに変化がない」など挙げられます。
どうやって気づけばいいんだよ!
対策:毎日の健康チェックと定期的な健康診断をする
飼い主が小さな異変にも気付けるように次の2つが重要です。
- 毎日の体重と食事量の計測
- 獣医師医による定期的な健康診断
誰でも簡単に始められる健康管理のひとつが毎日の体重測定です。
「毎日のルーティーン」で体重や食事量の計測方法は紹介しているので参考にしてください。
健康診断は理想は1年に2~3回です。人間の数倍の速さで成長と老化することを考えると、人間と同じペースでは発見が遅れるかもしれません。
鳥の健康寿命を伸ばすためにも定期的な健康診断を推奨します。
健康なときこそ動物病院に行ったほうが良い理由は別記事で解説するね。
使ってはいけない日用品や家電がある
小鳥は体が小さいため、人間に無害でもペットに有害なものがあります。
玉ねぎとチョコレートはヤバいって聞いたことあるぜ!
食べ物以外にも気を遣わなければいけないものを知っていますか?
今まで日常生活で使っていたものが、ペットを飼うことで神経質にならなければいけない。これはペットを飼うデメリットと言えるでしょう。
ペットに有害なものは意外と多い
鳥類は人間の体重比で約4倍の呼吸器を持っているため、気体や水蒸気などの有毒物質には敏感に反応します。
文鳥やセキセイインコなどの小鳥は体が小さいことも相まって、人間には無害なものでも落鳥に繋がってしまう危険性があります。
鳥に危険なもので有名なのが「テフロン加工されたフライパン」の空焚きによる有機ガスだよ。
テフロン加工について危険性など詳細は別記事で解説しますが、フライパン・ホットプレート・魚焼きグリルなどの高温調理器具の利用は、愛鳥には非常に危険だと認識してください。
対策:危険なものを把握して取捨選択する
飼い主としてできる対策は、まず鳥に危険なものを把握することです。中毒症状の危険性がある代表的なものは次のとおり。
- アルコール
- シンナー
- コーヒー
- チョコレート
- アボカド
- 観葉植物
- 殺虫剤
など。
誤飲による中毒だけでなく、鳥を飼うなら吸引にも十分注意が必要です。
ここで紹介した以外にも中毒症状に繋がる危険なものは別記事で解説しているので必ず目を通してください。
毎年たくさんの不慮の事故が起きてるんだ。悲しいことが起きないように原因を把握しておこうね。
鳥専門の病院・ペットホテルが少ない
ペットを飼うとき、犬猫に比べて鳥を選ぶ最大のデメリットは動物病院やペットホテルが少ないことです。
ペットホテルってなんだ?
ペットホテルとは、一時的にペットを預かってくれる専門サービスの通称です。
このペットホテルのサービス対象は大半が犬猫になります。鳥を含めたエキゾチックアニマルを預かってくれるところは圧倒的に少ないため、鳥を飼うと外泊が困難になることは覚悟してください。
鳥だけのお留守番は長くても1泊2日まで
もし鳥を預ける先が見つからなければ飼い主ができる外泊は1泊2日までと思ってください。理由は、それ以上の日数では飲水が劣化してしまうからです。
一般的に常温保存された水道水の飲用は3日までが推奨されていますが、鳥が口をつけたり餌が入った水が長期放置されると1日で雑菌が繁殖する可能性があります。
夏場など室温が上昇しやすい環境下では、衛生面からも長期放置は無理でしょう。
朝イチにセットした水は、長くても翌日中には交換してあげたほうが良いね。
対策:お迎えする前に近隣のペットホテルを探しておく
「ペット飼育に向いていない人の特徴」でも解説しましたが、旅行が趣味の人、出張が多い人にペット飼育はおすすめできません。
もしペットに鳥を飼うなら、お迎え前にペットホテルサービスを提供してる動物病院やペットショップを探すことは必須です。
有償サービスが見つからなければ、家族や友人知人に頼める人がいないか探しておいてください。
大阪で鳥を飼ってる人は、ペットショップのホテルサービスをリサーチした記事もあるよ。
治療費が安いわけではない
ペットに鳥を選ぶメリットとして「飼育費用は相対的に安い」ことを挙げましたが、病院代だけは例外です。
生体が小さいからと言って検診・投薬・手術などの治療費が安いわけではありません。
「小鳥なら全てが安い」と勘違いしてお迎えすると、経済的に後悔するかもしれないよ。
卵詰まりなど手術費用は総額11万円以上かかる
鳥に限らずペットの病院代が高い理由は、ペットに対する公的年金がないため、治療費は全額自己負担になるからです。
診療報酬は病院ごとに設定されるため、価格の高い安いは単純比較できません。
オカメインコの卵塞(卵詰まり)とヘルニアの治療には、総額11万円以上かかった例もあるようです。
対策:お迎えする前にお金を貯めるのが先
ペットの入院や通院を補償するペット保険に入れば良いんじゃねーのか?
当サイトではペット保険の利用は原則おすすめしません。理由は、支払う保険料に対して補償の使い勝手が悪いからです。
「貯金が少ないから保険に入れば安心」と考えているなら、保険は金銭的に損する可能性が高いことを理解して加入してください。
鳥に限らずペットをお迎えするときは、将来の治療費を見越した飼育費用のお金を貯めることが最優先です。
ペット保険の考え方や飼育費用に必要な貯金額など、別記事を参考にしてね。
なつくとは限らない
ペットが必ず懐くとは限りません。
万が一懐いてくれなければ「こんなハズじゃなかった」と後悔することに繋がります。
「一生懸命お世話すれば大丈夫」って楽観的に考えちゃダメだよ。
日々お世話をしてる人に懐くとは限らない
残念ながら「いつまでも懐かない」もしくは「懐いていたのに寄ってこなくなった」など、鳥との信頼関係が築けないことがあります。
要因として考えられることは次のとおり。
- 信頼できるほど時間が経っていない
- 他に好きな対象がいる
- お世話をせず放置した
- 人間から怖い体験をした
など。
さらに、鳥はお世話をしてくれる人に懐くとは限りません。
「毎日のお世話は私(親)がしてるのに、なにもしない息子に一番懐いている」そんなことはよくある話です。
なぜなら鳥にも感情があり、好き嫌いがあり、優先順位があるからです。
対策:懐かなくても最後まで面倒を見る
たとえ自分に懐いてくれなくても最後まで面倒を見る覚悟がないなら、最初から鳥は飼わないことをおすすめします。
まず信頼関係を壊すことはしない。それだけで懐いてくれる可能性はグッと高まります。
そのうえで、万が一懐かなくても責任持ってお世話をする覚悟が必要です。
鳥にも個性があるから、尊重してあげることが重要ってことだな!
【まとめ】ペット初心者が鳥を飼うなら文鳥かセキセイインコがおすすめ!
ペット初心者が文鳥やセキセイインコなどの小鳥を選ぶメリットとデメリットについて解説しました。
特に重要なポイントは次のデメリットを受け入れられるかです。
- フンで汚れても気にしない
- 病院・ペットホテルが近くにある
- 飼育費用は事前に用意できる
- 懐かなくてもお世話する
実際に文鳥を10年以上飼ったことがある経験から、この4つのデメリットは避けて通れないと言えるでしょう。
ただし、事前にデメリットが分かっていれば対策することもできるので、過度に心配する必要はありません。
なぜなら、デメリットを承知の上でも「可愛い」「癒やされる」「豊かな時間を過ごせる」と、小鳥を飼い続ける経験者が大勢いるからです。
たとえ懐かなくても、オレは責任持って最後まで面倒見るぜ!
その覚悟があれば大丈夫!鳥も種類で特徴が違うから、より愛着が持てるコを選んであげてね。